トヨタ・ハリアーとは?
高級クロスオーバーSUVの代名詞、ハリアー。
SUVには悪路走破性などをアピールする車種が多いですが、発売当初からオンロードでの使用を想定。
乗用車ベースの都会派SUVとしての草分け的存在となります。
現行で4代目となりますが、人気は健在。
リセールの良さも相まって売れ続けている車種の一つです。
初代の登場は1997年。
海外ではレクサス・RXの名で販売されていましたが、
レクサス店の整備が遅れた日本では専用の名が付けられました。
当時からラグジュアリーなSUVとして売り出しており、新たなジャンルを開拓しました。
2代目も海外ではレクサス・RXとして販売。
日本向けは引き続きハリアーの名前が選択されます。
このモデルからハイブリッドモデルも追加されましたが、最近のハイブリッドモデルとは異なり、
低燃費よりはパワー向上をアピールしたモデルとなっています。
3代目は国内専用モデルとして投入。
レクサス・RXの3代目以降に伴いトヨタ販売店からはハリアーの名前と共に廃止される予定でしたが、
販売店からの猛プッシュもあり、開発が継続されました。
ちなみに、この時にハリアーの代わりとする予定だったのがヴァンガード。
あまりにもハリアーとかけ離れており、これは代わりにならないと販売店側に判断されたようです。
そして現行の4代目。
当初からの人気とコロナ禍からの復活、半導体不足などが相まって人気が爆発。
一時期は納期が2年レベルとまで言われるほどの人気となっていました。
RAV4と同じくプラグインハイブリッドも追加されており、選択可能なパワートレーンが多いです。
トヨタ・ハリアーの価格
日本仕向は全8グレード展開となっており、
プラグインハイブリッド(PHEV)で1グレード、ハイブリッド(HEV)で3グレード、
ガソリンで4グレードとなっています。
RAV4よりはややグレード数が少ないですが、その代わりに2WD/4WDの選択肢が豊富。
PHEV ZとガソリンX以外はどれも2WD/4WDの選択が可能です。
当初はHEVにもSグレードの設定があったり、GグレードにLeather Packageが付けられたりと、
もう少し幅広いラインナップでしたが、やや選択肢が狭められました。
グレード | 2WD | 4WD (E-Four) | |
---|---|---|---|
PHEV | Z | – | 6,200,000 |
HEV | Z “Leather Package” | 4,928,000 | 5,148,000 |
Z | 4,628,000 | 4,848,000 | |
G | 4,119,000 | 4,339,000 | |
ガソリン | Z “Leather Package” | 4,338,000 | 4,538,000 |
Z | 4,038,000 | 4,238,000 | |
G | 3,529,000 | 3,729,000 | |
S | 3,128,000 | – |
トヨタ・ハリアーのサイズ
全車3ナンバーとなるハリアーですが、街中での取り回しに困る程のサイズではありません。
一方で全幅は1850mmを僅かに超えており、立体駐車場のパレットに収まらない可能性があります。
RAV4と比較すると全長が長く、全高が低く設定されており、
よりスタイリングの良さをアピールしたボディ形状となっています。
全長[mm] | 全幅[mm] | 全高[mm] |
---|---|---|
4740 | 1855 | 1660 |
その他最低地上高が190mm(ガソリンモデルのみ195mm)となっており、悪路走破性もグッド。
最小回転半径は5.7m(S/Gグレードのみ5.5m)となっており、このサイズの車としては標準的です。
トヨタ・ハリアーの燃費/航続可能距離
悪路走破性も高いハリアーですが、燃費性能も優秀です。
売れ筋のHEV 2WDのグレードではWLTCモードで22.3km/Lをマークしており、
ミドルサイズSUVとしては非常に良い燃費値となっています。
単位:km/L ※[ ]内は4WDの数値 | WLTC | 市街地 | 郊外 | 高速道路 | |
---|---|---|---|---|---|
PHEV | Z | [20.5] | [18.4] | [21.8] | [20.7] |
HEV | Z “Leather Package” Z/G | 22.3 [21.6] | 19.5 [18.9] | 25.1 [24.2] | 22.1 [21.4] |
ガソリン | Z “Leather Package” Z/G/S | 15.4 [14.7] | 11.3 [11.0] | 15.7 [14.9] | 18.0 [17.1] |
航続可能距離はこんなイメージ。
HEV航続可能距離はWLTCモード燃費と燃料タンク容量から計算しています。
PHEVとHEVの2WDが航続可能距離同等で1番長いという結果になりました。
RAV4と比較するとPHEVの燃費が悪い分、1300km以上の航続可能距離はマークできませんが、
それでもミドルサイズSUVとしては驚異的な数値となっています。
単位:km ※[ ]内は4WDの数値 | 航続可能距離 | EV | HEV/ガソリン | |
---|---|---|---|---|
PHEV | Z | [1221] | [93] | [1128] |
HEV | Z “Leather Package” Z/G | 1227 [1188] | – | 1227 [1188] |
ガソリン | Z “Leather Package” Z/G/S | 847 [809] | – | 847 [809] |