こんにちは!新鮮野菜工房です。
EVは加速がいいってよく聞くけど、実際のところはどうなの?って思う方多いと思います。
この記事ではカタログで公表されているスペックから駆動力計算を行い、可視化をします。
今回は「テスラ・モデル3」を例に挙げて解説してきましょう!
テスラ・モデル3とは?
2019年5月(日本受注開始)に発表されたアメリカ・テスラのBEVです。
先行して発売していたモデルSよりもコンパクト・安価となっており、より大衆向けを意識したモデルとなっています。
グレード構成はRWD・ロングレンジAWD・パフォーマンスAWDの3つとなっており、RWD→ロングレンジAWD→パフォーマンスAWDの順に約100万円ずつ高価となっていきます。
テスラ・モデル3のスペック
日本仕向のスペックを見ていきましょう。
全長は4720mm、全幅1850mmとなっており、Dセグメントセダンに分類されると言えます。
Fそれぞれのモータスペックは非公表となっており、システムトルク・システム出力を表記しています。
RWDでも十分なスペックですが、ロングレンジでは331kW・559Nmとなり、パフォーマンスでは338kW・723Nmを誇ります。
Dセグメントセダンでこのスペックは破格レベルと言えるでしょう。
RWD | ロングレンジ(AWD) | パフォーマンス(AWD) | |||
---|---|---|---|---|---|
基本諸元 | 駆動方式 | [-] | RWD | AWD | ← |
車両重量 | [kg] | 1765 | 1828 | 1850 | |
車両総重量 | [kg] | ||||
最高速度 | [km/h] | 201 | 201 | 262 | |
航続可能距離 | [km] | 573 | ← | 610 | |
最小回転半径 | [m] | 5.9(タイヤ外周) | ← | ← | |
寸法 | 全長 | [mm] | 4720 | ← | ← |
全幅 | [mm] | 1850 | ← | ← | |
全高 | [mm] | 1440 | ← | 1431 | |
ホイールベース | [mm] | 2875 | ← | ← | |
最低地上高 | [mm] | 138 | ← | 128 | |
乗車定員 | [名] | 5 | ← | ← | |
パワートレーン | Frシステム最大出力 | [kW] | 194 | 331 | 338 |
システム最大トルク | [Nm] | 340 | 559 | 723 | |
変速比 | [-] | 9.03 | ← | ← | |
電池 | 種類 | [-] | Li | ← | ← |
総電力量 | [kWh] | 非公表 | ← | ← | |
タイヤ | 公称サイズ | [-] | 235/40R19 | ← | Fr:235/35R20 Rr:275/30R20 |
半径 | [m] | 0.335 | ← | 0.336 |
テスラ・モデル3の駆動力計算
次に公称されているスペックから駆動力を計算してみました。
グレード別にシステム出力・システムトルクに大きく差が付けられており、
最大駆動力時の加速Gはパフォーマンスで1.07Gに達します。(ロングレンジでも0.84G)
パフォーマンスとロングレンジの差は最大駆動力で、80km/h以上の車速ではほぼ変わりません。
変則機構を持たない1速固定とはいえ、車速が高くなってもトルクが落ちないのは魅力的です。
※駆動力計算には転がり抵抗や空気抵抗などの損失値、電池の出力制限を含まない
まとめ
・パフォーマンスの最大加速Gは1.07Gに達する
・パフォーマンスとロングレンジの差は最大駆動力で、80km/h以上はほぼ変わらない
・変速機構が無い(1速固定)が、高出力 & 低減速比で高車速領域まで駆動力が落ちにくい
いかがだったでしょうか?
当ブログでは他車両でもカタログから分かるスペックを紐解いていきます。
お楽しみに。