こんにちは!新鮮野菜工房です。
EVは加速がいいってよく聞くけど、実際のところはどうなの?って思う方多いと思います。
この記事ではカタログで公表されているスペックから駆動力計算を行い、可視化をします。
今回は「トヨタ・bZ4X」を例に挙げて解説してきましょう!
トヨタ・bZ4Xとは?
2021年4月に発表されたトヨタのBEVです。
「bZシリーズ」の第1弾であり、EV専用プラットフォーム「e-TNGA」を初採用しています。
SUBARUとの共同開発となっており、姉妹車としてスバル・ソルテラがあります。
トヨタ・bZ4Xのスペック
日本仕向のZグレードを代表として、スペックを見ていきましょう。
サイズ的にはRAV4と近く、DセグメントSUVに分類されると言えそうです。
2WDとAWDの違いは車重・航続可能距離・パワートレーンスペックですね。
AWDはFrとRrで合わせて160kW・338Nmとなっています。
2WDと同じeAxleを使わないのは電池スペックの限界に当たってくるからですかね。
2WD | AWD | |||
---|---|---|---|---|
基本諸元 | 駆動方式 | [-] | FF | AWD |
車両重量 | [kg] | 1920 | 2010 | |
車両総重量 | [kg] | 2195 | 2285 | |
航続可能距離 | [km] | 559 | 540 | |
最小回転半径 | [m] | 5.6 | ← | |
寸法 | 全長 | [mm] | 4690 | ← |
全幅 | [mm] | 1860 | ← | |
全高 | [mm] | 1650 | ← | |
ホイールベース | [mm] | 2850 | ← | |
最低地上高 | [mm] | 180 | ← | |
乗車定員 | [名] | 5 | ← | |
パワートレーン | Frモーター最大出力 | [kW] | 150 | 80 |
Frモーター最大トルク | [Nm] | 266 | 169 | |
Rrモーター最大出力 | [kW] | – | 80 | |
Rrモーター最大トルク | [Nm] | – | 169 | |
変速比 | [-] | 13.786 | ← | |
電池 | 種類 | [-] | Li | ← |
総電力量 | [kWh] | 71.4 | ← | |
タイヤ | 公称サイズ | [-] | 235/60R18 | ← |
半径 | [m] | 0.3696 | ← |
トヨタ・bZ4Xの駆動力計算
次に公称されているスペックから駆動力を計算してみました。
もちろんAWDの方が高い駆動力を実現できており、鋭い加速が楽しめそうです。
尚、最大駆動力時の加速Gは2WDで0.53G、AWDで0.64Gに達します。
一方で変速機構を持たない(1速固定)為、高車速領域では伸びが感じられません。
システム出力がそれほど高くないことと、減速比が大きいということもあり、早い段階でトルクの落ち込みが体感できてしまいます。
※1 最高車速は複数の情報サイトで情報のあった160km/hで設定
※2 駆動力計算には転がり抵抗や空気抵抗などの損失値、電池の出力制限を含まない
まとめ
・最大加速Gは2WDモデルで0.53G、4WDモデルで0.64Gに達する
・40km/h台中盤までは最大駆動力が出せる為、発進時~街中ではトルク感のある走りが楽しめる
・変速機構が無い(1速固定) & 減速比が大きい為、高車速での伸びの無さが気になる
いかがだったでしょうか?
当ブログでは他車両でもカタログから分かるスペックを紐解いていきます。
お楽しみに。